犬の小肝症│肝臓が小さい我が家の愛犬に水を飲んでもらう方法

肝臓が小さい我が家の愛犬の「水飲まない」問題について

我が家の愛犬キイは、肝臓の大きさが標準サイズの半分よりまだ少し小さい「小肝症」です。

この記事は、水を飲まない我が家の愛犬キイにどのように水分を摂取させるかについて記したものです。

水を飲まない時の状況

体調不良や病気など、水を飲まない原因が明確である場合は、病院で点滴を打ってもらうなどの対処が必要です。

しかし、我が家の愛犬キイは、元気でどうみても健康、新鮮な水をちゃんと用意してある、夏場の暑い時期で絶対に喉が渇いてると思われる状況でも、自ら水を飲もうとはしません。

水を飲まないとどうなる？

わんこに必要な1日の水分は体重1キロあたり、約50～60ｍｌと言われています。

必要な量の水を飲まないことで脱水症状を起こしてしまう可能性もあるほか、老廃物の排出が滞ってしまうこともあります。

特に肝臓が小さい犬は、肝臓の機能が多少弱っていても、水分を十分に取ることで老廃物の排出を促してくれるため、脱水症状にならずとも水分補給は必須です。

ここでは、肝臓が小さい我が家の愛犬キイに試した水を飲ませる方法＝水分補給させる方法を紹介します。

1.犬用ヤギミルクを与える

ヤギミルクとは

ヤギミルクとは、山羊の乳から作られたミルクのことで、一般的には粉末状に加工されて販売されています。

ヤギミルクに含まれる乳糖は少ないため下痢になりにくく、また低アレルゲンなのでアレルギー症状が現れる心配は少ないです。

ただし、アレルギー症状がまったく現れないわけではないため、はじめのうちは慎重に少量から試してくださいね。

特に、アレルギー体質のわんちゃんにはヤギミルクは与えない方が良いです。

ヤギミルクの効果

ヤギミルクは、わんこが好きそうな甘い匂いがします。

普段、水を飲まない愛犬キイもヤギミルクならゴクゴクと飲み干してくれるので、バッチリ水分補給ができます。

また、ヤギミルクには、たんぱく質やビタミン類やミネラルなど、さまざまな栄養素が含まれています。

体調不良や夏バテなどで、食欲がない際にはヤギミルクだけでも栄養補給をすることができます。

ちなみに通常のヤギミルクは脂肪分が30％前後とかなり高いため、肝臓の小さい愛犬キイは低脂肪ヤギミルクを飲んでいます。

低脂肪ヤギミルクの脂肪分は1～2％とかなり低いため、肝臓に負担をかけることなく水分補給ができます。

ヤギミルクの与え方

ヤギミルクは、粉末状のミルクをお湯や水で溶かして愛犬に与えます。

どの程度の水の量で溶かすのが最適なのかは、メーカーによって異なりますが、購入したヤギミルクのパッケージで水の量を確認することができます。

我が家はヤギミルクを飲ませる目的が水分補給のため、既定の水の量より多くして少し薄めで飲ませています。

我が家が購入している低脂肪ヤギミルクはこちらです。

2.水で溶かしたマヌカハニーを与える　※健康な成犬に限る

マヌカハニーとは

マヌカハニーとは、マヌカの木に咲く花の蜜から作られたハチミツのことです。

殺菌成分に優れているため、消化器系の疾患などに効果があり、胃腸を整える働きもあります。

マヌカハニーは、犬が食べても基本的には大丈夫ですが、子犬や老犬、体調不良の犬、健康状態に不安がある犬には与えてはいけないと言われています。

その理由としては、人間の赤ちゃんにハチミツを与えてはいけない理由と同様に「ボツリヌス症」にかかってしまう可能性があるためです。

健康な成犬であってもアレルギー症状の心配などもあることから、マヌカハニーを与える前には、かかりつけの獣医さんに相談することをおすすめします。

※特に腎臓が悪い犬にはちみつやマヌカハニーは与えてはいけないと言われているためご注意ください。

マヌカハニーの効果

マヌカハニーは「栄養補給」「歯周病予防」「肝臓の働きをサポート」などの効果があると言われています。

1. 栄養補給：ビタミン、ミネラル、アミノ酸、カルシウムなどの栄養が豊富です
2. 歯周病予防：強い抗菌作用が期待されるため、マヌカハニーで口内ケアをすることで歯周病予防になります
3. 肝臓の働きをサポート：肝臓の毒素を分解してくれる作用が期待できます

肝臓の小さい愛犬キイにとって「肝臓の働きをサポート」をしてくれるのは、とってもありがたいですね。

マヌカハニーの与え方

マヌカハニーを1日に与える量は、個体差によりますが一般的にはティースプーン1杯程度と言われています。

そのままあげても良いそうですが、我が家は水分補給が目的のため、ティースプーン半分を100mlの水で溶かして与えています。ティースプーン１杯のヨーグルトをいっしょに混ぜてあげると、さらにおいしくて喜んで飲んでいます。

マヌカハニーの抗菌特性を示す等級について

マヌカハニーには、抗菌特性を示す等級を表す数値が記載されており、UMF等級やMGO等級などがあります。

UMF等級は抗菌活性を比較した数値、MGO等級は抗菌成分の含有量の数値となりますが、我が家では抗菌効果が中程度のUMF10+（MGO263+相当）を愛犬に与えています。

我が家が購入しているマヌカハニーはこちらです。

3.軟水のミネラルウォーターを与える

犬が飲む水は一般的に水道水が良いとされています。

我が家の愛犬キイも自宅のウォーターボールに注ぐ水はいつも水道水でした。

しかし、外出先や旅行先では水道水ではなく持ち運べる軟水のミネラルウォーターを用意して愛犬にキイに飲ませていました。

ある時……「もしかして…水道水よりミネラルウォーターの方がよく飲む？！」と感じ、自宅で用意する水を軟水のミネラルウォーターに変えたところ……

と、言うことでミネラルウォーターだと良くお水を飲むようになりました。

軟水のミネラルウォーターを飲ませることをおすすめする前に、犬が飲む水は一般的に水道水が良いと言われる理由について説明します。

犬が飲む水が水道水が良いと言われる理由

わんちゃんが飲む水として、水道水が良いとされる理由はふたつあります。

水道水はミネラル分が少ない

わんちゃんが、カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラル分を過剰摂取すると尿結石症を発症する可能性があります。

水道水にもミネラルは含まれていますが、ミネラル分は多くないため犬が飲んでも健康に問題はないとされています。

ミネラルウォーターの種類には軟水と硬水があり、ミネラル成分が多い硬水を飲ませるとミネラル分の過剰摂取となるためペットに飲ませる水は水道水が良いと言われています。

水道水は塩素によって雑菌の繁殖を抑えているため雑菌が繁殖しにくい

わんちゃんが飲む水は、雑菌が繁殖しにくい衛生的な水であることが重要です。

わんちゃんが雑菌を含んだ水を飲むと、食中毒を発症し下痢や嘔吐を起こすことで脱水状態になってしまう危険性があります。

水道水は、塩素によって雑菌の繁殖を抑えているため、雑菌が繁殖しにくく、3日間程度は常温でも塩素系消毒剤の効果が持続するそうです。

犬にミネラルウォーターを飲ませる場合は注意が必要

わんちゃんが飲んでも良い水の条件として「ミネラル分が少ない」「雑菌が繁殖しにくい」があります。

わんちゃんにミネラルウォーターを与える場合には、「ミネラル分が少ないものを選ぶこと」「雑菌が繁殖しないようこまめに水を入れ替えること」が重要です。

ミネラル分が少ない軟水を選んで与える

日本の水道水の平均硬度は48.9 mg/Lです。

（参考文献：あなたの水道水、「硬さ」調べました～ 日本全国水道水の硬度分布 ～（東京大学））

軟水の炭酸カルシウムの含有量は一般的に60mg/L以下の水のことです。

軟水として販売されているミネラルウォーターの中には、日本の水道水の平均硬度を超える数値のものもありますので、ミネラルウォーターを購入する際には、日本の水道水の平均硬度48.9 mg/Lより低い数値の水を選ぶと安心です。

こまめに水を入れ替える

ミネラルウォーターは、塩素系消毒剤が入っていないので、水道水と比べると細菌が繁殖しやすくなります。

愛犬の飲み水としてミネラルウォーターを与える場合は、水道水よりこまめに水を入れ替えてあげてください。

犬が飲んでも大丈夫なコンビニで買える軟水のミネラルウォーター

まとめ

水分補給させるための我が家の対策は「ヤギミルク」「水で溶かしたマヌカハニー」のふたつを主としています。

理由としては、水分補給と合わせて栄養補給や肝臓機能サポート、歯周病予防などの身体に良いプラスアルファの効果があるからです。

水分補給をするための工夫をするなら、愛犬の健康にプラスになる方法を取りたいですよね。

また、硬度50 mg/L以下の軟水のミネラルウォーターを用意することで、以前より水をよく飲むようになりました。

この記事が、水を飲まない健康なわんちゃんと暮らす飼い主さんの参考になれば嬉しいです。